「日本はアジアを侵略していない」参政党・神谷宗幣氏 独自の歴史解釈を展開「当時アジアには日本しか国がなかった」反ワクチン政党はなぜここまで伸びているのか

参政党【政党DIY】より 政治
参政党【政党DIY】より

 2022年の参院選。台風の目とも言われる新保守政党がその勢力を拡大している。その主張は保守でありながら、自民党や日本維新の会とは一線を画す。

 「3つの重点政策」として挙げるのは、「子供の教育」・「食と健康、環境保全」・「国のまもり」。各項目を要約すると、「子供の教育」とは愛国心教育の推進、「食と健康、環境保全」とは化学を否定し「化学物質に依存しない食と医療の実現」を目指す、「国のまもり」とは外国資本の締め出しや外国人参政権の拒否だ。

 一言で言えば、既存政党よりもさらに保守的な性格をもった政党である。そんな参政党の事務局長である神谷宗幣氏の演説が物議を醸している。

 日本の若者が何で日本を好きになれないか、歴史教育がおかしいからですよ。日本がアジアを侵略したとかっていうアメリカに言われた通りの歴史を教えてるからですよ。はっきりいます。日本はアジアを侵略はしていません皆さん。なぜなら大東亜戦争の当時ですよ。 1940 年頃アジアに国なんか日本しかなかったんですよ。他はフランスとイギリスとオランダとアメリカとがあっただけです。そこの植民地になったところに日本は進駐し、その植民地を作ってた人達を追い出しただけじゃないんですか。そうでしょ。これは侵略じゃないですよ。もちろん、その後に統治をしていく中で問題があった点があった”かも”しれない。もちろん戦闘があったから現地の人をちょっと殺してしまっている”かも”しれないが。しかし大きな意味で侵略なんかしてないですよ。

参政党・神谷宗幣氏の演説より

 既存の歴史研究を否定する驚きの主張だが、各報道機関の情勢調査では参政党は1議席獲得の可能性が高いとの結果も出ている。新興政党でありながら日本全国に候補者を立てており、その資金の流れについては「カルト」とも揶揄されるが、実情は不透明な点が多い。日刊ゲンダイや週刊文春の報によれば、参院選前には反ワクチンを声高に主張しており、選挙期間になってからは語気を緩めたとの指摘もある。

 いずれにせよ、今後の動向が注目される政党のひとつといえよう。

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